エッセー集
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トマトが赤くなると医者が青くなるトマト
    
 ナス科  ナス属   学名Solanum lycopersicum
     原産地 中南米


 最近のトマトは大変甘くて美味しいのに驚かされます。 昔から夏が来るといつも食卓に
ありましたが、その頃のトマトは赤みがなく生くさいただの野菜でした。
しかし、品種改良により果物に近い味のトマトになっています。
 トマトと云えばパスタ料理に欠かせませんが、元々はコルテスがメキシコから16世紀に
ヨーロッパへ持ち込んだのです。 日本には江戸期の長崎から入りましたが、真っ赤な色
が嫌われ、「唐柿」と呼ばれて鑑賞されるだけでした。  日本人は明治以後にやっと食べる
ようになったのです。
 今、トマトに含まれるリコピンという色素の効果が注目されています。 リコピンには強い
抗酸化作用があって、老化を予防し、肌や皮膚を若々しく保ち、がんも予防するということで
現代人の要望にピッタリの野菜なのです。
 生のトマトは完熟した真っ赤なトマトを選ぶべきです。 真っ赤なトマトには、医者が青く
なる栄養素が最も多く含まれるからです。

 < トマトの栄養素> 100グラム中
    ビタミンAが390μg
    ビタミンB6が0.07μg・・・・・脂肪の代謝を円滑化
    ビタミンCが20mg・・・・・・・・風邪予防
    カリウムが230mg・・・・・・・血液中の塩分を排出、高血圧予防
    食物繊維0.7g・・・・・・・・・・ベクチンが便秘を改善
    鉄が0.3mg



                        2009.7.29