エッセー集
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  逞しいイポメアインディカ
   ヒルガオ科サツマイモ属 学名 Ipomoea indica  原産地 熱帯地方

  イポメアインディカというのはインド原産の宿根アサガオです。 夏には全く咲かず
11月になって咲き始めました。 すっかり葉を落としたサルスベリの枝に這っている
蔓に青紫色の花を見つけた時は信じられませんでした。 
  アサガオが咲いているのは朝だけというイメージがありますが、それが午後まで咲
いているのです。 しかも、毎日2つか3つは必ず咲いていて、それが11月末まで途
絶えないのです。
  よく今年咲いてくれたと思いました。 実は去年の冬に蔓を殆ど切り取ったからです。
しかし、根は残して置きました。 イポメアインディカは宿根なのです。 種子は付けま
せんが、地面に接した節ごとに根が出て来るのです。  寒さに弱いといいいますが、
根が残っていると越冬するようです。 まことに逞しい熱帯原産の植物です。

  真夏の午前中だけ咲いて秋には種を付けて枯れてしまう日本のアサガオとは、
姿形こそ日本のアサガオとそっくりでも、生態はまるで違うのです。 
欧米のアサガオと云えばブルーダウンフラワーと呼ばれるこのイポメアインディカの
ことです。 日本のアサガオとは生態的に全く異なりますから、日本ではイポメアイン
ディカを西洋アサガオと呼ぶことがあります。



                        2009.1.22