エッセー集
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古くて新しい発酵食品納豆


 子供の頃は特別美味しいとも思わず何となく食べさせられていたという感じの食品が
納豆です。 しかし、大人になるとご飯に掛けて食べる納豆が俄然旨いと感じるようになり、
魚も肉もない時でも納豆と味噌汁があれば満足するようになります。 

 もともと、寺院の納所(なっしょ、倉庫)で作られていた精進料理のひとつが納豆だったの
です。 納豆の作り方は簡単で、蒸した大豆を藁で包み40度程度に保温し約1日程度
置くと、藁の納豆菌が大豆を発酵させて納豆にするのです。

 納豆は畑の肉と云われる大豆から出来ていますから、たんぱく質が豊富なのは当然で
修行僧の貴重なタンパク源になっていたのです。   
 昔から納豆に栄養があること知られていましたが、現代では生活習慣病の予防面から
注目されている食材なのです。

 納豆菌がつくる酵素のひとつであるナットウキナーゼは納豆だけに含まれる酵素で、
血栓を溶解し血液の流れをさらさらにします。
その結果、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化など生活習慣病(成人病)予防になります。
また、納豆や大豆に含まれるイソフラボンは、更年期の女性の骨粗鬆症の予防や美肌・
美白をもたらす他に前立腺がんや乳がん予防に効果があるとされています。

 <納豆の栄養素>   食材100g当り

    食物繊維が2.3g、    カルシウムが90mg、   鉄が3.3mg
    カリウムが660mg、  
    ビタミンB2が0.56mg・・・・眼精疲労の回復
    ビタミンKが870μg・・・・・ビタミンK2は骨粗鬆症の予防
    イソフラボンが100mg
    ジピコリン酸・・・・・・0-157に対し抗菌性、腸内環境を整える。
    ムチン・・・・・たんぱく質を効率よく活用し、新陳代謝を促す。


                        2008.12.12