エッセー集
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   肉の消化を助けるパイナップル
  
バイナップル科アナナス属  学名Ananas comosus  原産地 南米熱帯地方

  最近、スーパーで1個198円のフィリピン産のパイナップルが何十個も山積みされているの
を見かけます。  リンゴやミカンと比べてワンランク上の果物だったバイナップルも、現代では
円高の恩恵もあって普通の果物になっています。
 子供の頃、パイナップルがバナナと並んで舶来の高級果物だったのを思いますと隔世の感
です。 大学生の頃に嗜好品として山行のサックに入れて行ったパイ缶の味を今でも覚えて
います。 山で味わうパインの酸味は格別で肉体疲労を癒してくれました。 

  パイナップルは肉の消化を助ける働きがあります。 たんぱく質分解酵素のブロメラインを
含んでいるからです。 そういえば、中華料理の酢豚にはバイナップルを入っていることが
あります。  果物のゼリーが流行りですが、パイナップルのゼリーというのは見たことが
ありません。 それはブロメラインがゼラチンを分解してしまい、ゼリーにならないからです。
  そういえばバイナップルというは最初の数切れが一番美味しいようです。 余り食べ過ぎ
るとブロメラインという分解酵素の働きが効き過ぎて自然に飽きてくるのです。

 <パイナップルの栄養素>  100グラム中
    糖分 10〜15%
    クエン酸、リンゴ酸 0.8〜1.2%・・・疲労回復、夏バテ・老化抑制
    ビタミンB1が0.14mg・・・・糖質の分解を助け代謝を促す
    ビタミンB2が0.03mg
    ビタミンCが27mg
    食物繊維が1.7g・・・・・コレステロールや体の毒素を排出する
    カリウムが100mg
    ブロメライン・・・・・胃液の分泌を活発化し食後の胃もたれを防ぐ


                        2008.12.3