エッセー集
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胃腸の薬になるキャベツ
  
アブラナ科アブラナ属  学名 Brassica oleracea capitata  原産地 ヨーロッパ

 キャベツは旬のない野菜になっていると云われますが、春に出回る春キャベツはふっくらと
していて、甘さが別格です。 豚カツに添えた繊切りは実に美味しく幾ら食べても厭きません。 
味噌汁の具として入れても旨いのです。 
  私の住む三浦半島もキャベツの産地で、畑に植わっているのをよく見ますし、無人の直販所
では、1個100円でキャベツをどうぞとやっている。 取れ過ぎて処分に困ったキャベツだろう
かなどと思いながら通り過ぎます。 スーパーでも大体キャベツ1個は100円前後というのがこ
の時期の相場ですから、ここで買うメリットはないのです。
 さ て、ヨーロッパ原産のキャベツは古代ギリシャの頃から胃腸を整える野菜としてよく食べら
れていたようです。 人類との付き合いは大変長い野菜なのです。 
  日本には18世紀にオランダから入りました。 玉菜とも呼ばれるキャベツの結球状の葉が珍し
かったのか、日本人は観葉植物として眺めるだけでした。 食用とされたのは、明治以降です。

  キャベツが胃腸にいいのは、多く含むビタミンU(正確にはビタミン様物質)に胃炎や胃潰瘍
で痛んだ胃粘膜を修復する作用があるからです。  ビタミンCも多く、葉2枚も食べれは1日
の必要量が賄えると云います。 キャベツは水でさらっと洗い生で食べるのがベストです。
 ビタミン類が水に溶けやすく、熱に壊れやすいからです。

 <キャベツの栄養素と効用>   100g中
  ビタミンC 44r・・・・・肝機能を助ける
  ビタミンK 80ug・・・・・止血作用・潰瘍の治療、 骨を強くし骨粗しょう症の予防     
  カリウム 210r    
  カルシウム 43r
                                            

                        2008.6.27