エッセー集
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    スモモも眼精疲労によし
  バラ科サクラ属  和名 李、酢桃  学名 Prunus salicina  原産地 中国、コーカサス

 スモモは奈良時代に中国から伝来した古い果物ですが、スーパーの店頭で見かけるように
なったのはつい最近のことです。 私は4、50年前の小学生の頃、北海道の七飯というところ
で夏を過ごし、そこで食べたスモモの程よい酸味と桃の甘さがミックスした野趣な触感が絶妙
で七飯と聞けばスモモを思い出すのです。
 水密桃に押されてスモモはずっとこれまで地味な存在でしたが、桃がこのように改良されて
食用として普及するようになったのは明治以降なのです。 古事記や日本書紀に登場するのは
スモモですし、中国の有名な諺「李下に冠を正さず」の李は、スモモを指します。 ヨーロッパで
はローマ帝国の書物に出て来るといいます。 水密に比べて野趣で素朴なスモモには、何と
なく古代の風情を感じます。
 そんな歴史のあるスモモが最近ではブルーベリーやカシスと同じように眼精疲労回復に効果
があることが分かって、パソコン世代にとっては古くて新しい果物となっているのです。

  <スモモの栄養成分 100g中>
    エネルギー 235kcal、 
    カルシウム 39mg   マグネシウム 40mg     リン 45mg     鉄 1mg
    亜鉛 0.5mg     銅 0.3mg    カリウム 480mg    βカロチン 1100cg  
    ナイアシン  2.2g   ビタミンB6 0.34mg     食物繊維  7.2g

  ・ 葉酸・・・・・貧血予防、妊婦の滋養   
  ・ カリウム・・・・高血圧予防
  ・ アントシアニン・・・・・眼精疲労回復、毛細血管の強化
  ・ ソルビトール・・・・・・便秘解消
  ・ βカロチン・・・・・・・抗酸化作用
  ・ ナイアシン・・・・・・・エネルギーの代謝
  ・ ビタミンB6・・・・・・たんぱく質の代謝
                                           


                        2008.5.30