エッセー集　パート�V　　　　　　　　　　　　題目　　トップ
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　　　　　ブドウのように木になるグレープフルーツ　　　　
　　　　　　　ミカン科ミカン属　　学名　Citrus Xparadisi　　原産地　西インド諸島

　 グレープフルーツはバナナやリンゴと同じように年中スーパーに並んでいます。　値段も１個
100円前後に安定していて、おまけに大変食べ易いので今では毎日のように食べる人も多いと
思います。　でも、こうなったのは20年位前からで、それまでは存在すら知られない果物でした。
　 グレープフルーツが発見されたのは250年ほど前のことで、西インド諸島のバルバドス諸島
です。　グレープとはブドウのことですが、ブドウのように木になっていたことからグレープフル
ーツと名づけられたのです。　文旦という柑橘類(原産地　東南アジア・中国南部・台湾)があり
ますが、これとオレンジが自然交配して偶然生まれたのがグレープフルーツなのです。

　日本が輸入する7割は、アメリカからのものです。　このアメリカでも10年前にグレープフルー
ツのガン予防効果が発表されてから、爆発的に消費が増えています。
　 ガン予防に効くのはリモニンという成分で、レモンやミカンの2倍の含有量があります。
リモニンには解毒代謝酵素を活性化させ、発ガン物質を体外に排出する作用があり、グレープ
フルーツ半分で1日の必要摂取量が賄えます。
　 その他イノシトールという成分は、これは肝臓内の脂肪やコレステロールの代謝を促して動脈
硬化の防止効果があります。　　また、葉酸は血液や細胞を作るビタミンで神経管系形成異常
を防ぎ、貧血を予防します。
　 ただ、高血圧の人でカルシウム拮抗剤を飲んでいる人には、グレープフルーツは禁物です。
グレープフルーツにはシトクロムP450という解毒酵素を阻害する成分が含まれており、降圧剤
の効果を半減させてしまうからです。
　グ レープフルーツはビタミンCの宝庫であり、半個食べれば1日の必要量が取れます。
グレープフルーツ100グラム中の栄養素は以下の通りです。

　　エネルギー　　36キロカロリー
　　糖質　　　　　　　　8.9ｇ
　　繊維　　　　　　　　0.2ｇ
　　カルシウム　　　　18�r
　　カリウム　　　　　　140�r
　　ビタミンB1　　　　　0.06�r
　　ビタミンC　　　　　　40�r
　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2008.4.16