エッセー集
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     ビタミンCの宝庫イチゴ    
       バラ科イチゴ属(Fragaria)  原産地 北米東部、南米チリー
 
 イチゴの消費量では、日本が世界一だそうです。 今でこそ庶民的なフルーツですが、18世
紀にオランダから移入された時は、和蘭苺と呼ばれ専ら苺の赤い実を鑑賞するだけのもので
した。 明治になってもそれほど広がらず、昭和35年頃から高度経済成長の流れに乗ってやっ
と全国で栽培されるようになったのです。
 昭和35年頃に札幌で中学生であった私は、春から夏によくイチゴを食べた記憶があります。
寒冷な気候の北海道でも美味しいイチゴが採れたのです。 イチゴだけを食べても酸っぱいだけ
です。 そこで、10個位のイチゴにコンデンスミルクを掛け、スプーンでイチゴを潰してから牛乳
を加えて食べるのです。 イチゴの酸味がコンデンスミルクや牛乳と交じり合って、何とも絶妙に
美味しい味に変わったのでした。
 さて、イチゴは100グラム中に62ミリグラムものビタミンCを含んでいます。 バナナの4倍という
多さです。 これはフルーツの中でもトップの含有量で、1日に7粒も食べれば1日の必要摂取量
(50r)が補えます。 

 イチゴの栄養素と効果は、次の通りです。

 1 ビタミンC  
      粘膜の抵抗を強化 → 風邪の予防、風邪を早く直す
      活性酸素の抑制  → 免疫力を付ける、老化防止
      代謝の促進、コレステロール値の調整、悪玉コレステロールの抑制 
                 →脳卒中や動脈硬化の予防
      副腎皮質ホルモンの促進 → ストレスの解消
      白血球の働きの強化、ウィルスに対する抵抗力を強化 
                → 発ガン物質ニトロソアニンの生成抑制
 2 カリウム  
     抹消血管を拡張し血圧を下げる。 尿酸の濾過を促進し通風を予防。
 3 ペクチン(食物繊維)
     血中コレステロールの降下 →動脈硬化、心筋梗塞、がんの予防
     糖分の吸収速度を緩和  → 血糖値の急激な上昇を抑制
 4 アントシアニン
     目の網膜の紫色の色素ロドプシンの再合成を促進 →視力改善
     脳の機能低下を抑制 → 脳の老化防止
 5 クエン酸・メチルサリチル酸
     クエン酸は乳酸を分解 → 疲労回復
     メチルサリチル酸 → 頭痛や神経痛の緩和
 6 キシリトール
     虫歯の原因であるミュータンス菌が出す酸を抑制 →虫歯予防


                                          
                        2008.4.16