行政書士もぐもぐ......自分流情報発信 第37号
平成１8年2月1日発行
今回の目次
□ 仕事初めは点検商法でした。
□ ホリエモン雑感
□ 仕事初めは点検商法でした。
本年もどうぞ宜しくお願い申上げます。
正月に新会社法をHPに整理しようと思っていると、
相談が結構来て中々時間が取れません。
貧乏暇なしと言いますが、本当にそうです。
今年の内容証明郵便第1号は、悪徳風呂場修繕工事の契約解除でした。
相談は息子さんからのもので、契約の経緯をお聞きしますと、典型的な点検商法でした。
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一人暮らしのかなりボケている父の家に、
営業マンがボイラーを点検させて下さいと訪問して来て、
その際に風呂場の修繕工事の契約を締結したというものです。
風呂場は結構古く修繕してもらいたい箇所があったのですが、
息子さんが点検して見ると、直すべき箇所が直っていない酷い欠陥工事で、
これでは全然修繕の目的を達していないので、材料費は負担するとしても
残りの代金を返還請求したいというものでした。
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契約締結から半年以上経過していましたが、雑な契約書が救いをもたらしてくれました。
契約書を見ると、修繕箇所や修繕内容を特定しておらず、
また工事完了日の日付もないし、タイルの商標名やメーカー名の記載もないのです。
契約書の不備でクーリング・オフが出来るケースであったのです。
しかし、業者も人である。「はい、クーリング・オフします」だけでは、
「はい分りました」と代金を直ぐにも返還したい気になるだろうかと、私はいつも思います。
私は、業者が読んでああそういうことなのか、勉強になった、代金を直ぐ返還しないと
まずいことになるなという気にさせるような内容証明郵便を書きたいと思っているのです。
つまり、まず事実関係がきちっと整理されていて、
それに関連する法的な説明も分かり易く書かれてあって、
相手も納得せざるを得なくなるような、そんな単なる通知とは言えないもの、
これがプロの書く内容証明郵便なのかなと、勝手に思っています。
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ということで、私は事理弁識能力のことも瑕疵担保責任のことも書き、
最後にクーリング・オフで締めくくったというわけです。
半月後に息子さんから連絡がありました。
業者から材料費を控除した代金を返還して貰いましたとのこと。
こんな知らせほど嬉しいものはありません。
返金するのが当り前とは言え、一筋縄では行かない業者が多いだけに、
内容証明郵便一発で解決出来ると、
この仕事をやっていてよかったと思う瞬間です。
□ ホリエモン雑感
正月にプログを開設しました。ブログは本当に使い勝手がいいです。
今のところ日記風にその日に頭に浮かんだこととか、天気のことばかり書いてます。
ホリエモンのブログは、流石に逮捕前日の１月22日でストップしています。
今日の新聞によれば、海外の口座に蓄財があるとか・・・。
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ホリエモンというのは、ITという衣を被ったヤクザであったのです。
株式分割とか投資事業組合とか株式交換とか、近年解禁されたこれらを
巧みに使って錬金術をやっていたに過ぎない。
株式分割は平成１３年の商法改正からです。この改正の目的は、
株式分割で1株の株価を下げて株式売買を活発化させることにありました。
しかし、目敏いホリエモン達はこれを、
新株発行による株式交換つまりM＆Aと絡めて、
資金調達の手段として悪用したのです。
原理的には株式分割で株価は下がっても上がらないはずです。
そこでホリエモン達はM＆Aを絡め、かつ風説の流布などの違法をやって、
株価を上げる操作をしていたのです。
これは明白なインサイダー取引ということになるのです。
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