インターネット行政書士のフロンティア戦略  第138号   
                      平成29年7月27日発行 
           
民事法務のフロンティアに鉱脈を目差すインターネット行政書士のマインドと戦略。

                         今回の目次
                □ 
高齢者学事始め その2
                    老化により身体の機能はどう変わるのか


  高齢者学とは私が勝手に作った言葉ですが、要するに高齢者特有の問題を整理して、行政書士
の仕事に繋げることを考えようというものです。

  今日は、老化によって身体の状態と機能がどう変わるのかを整理して見ます。


1 筋肉量が低下して太り易い体質になります。

    加齢により筋肉量が低下して来る上に運動をしないと益々筋肉量が低下して来ます。

    筋肉量が減るということは基礎代謝量が減ることを意味しますから、摂取した脂肪が余って段々
  内臓脂肪として蓄積して来るのです。

    中年以降になると下腹がポッコリした体型になって来るのはその為なのです。


2 腰や膝の関節の可動範囲が狭くなったり、関節に痛みが出やすくなります。
  
    関節軟骨の水分量が加齢により減少して軟骨の厚みと弾力性が低下し、関節周りの靭帯が
  硬化して伸展性が低下する為、腰や膝の関節の可動域が狭くなるのです。

    また、関節のコラーゲンが老化して軟骨(50%がコラーゲンである)が水分を保持出来なくなって、
  硬くなった軟骨が摩耗して行く結果、関節に痛みが発生しやすくなるのです。
 
    なお、関節と筋力はバランスを保っており、加齢により筋力が低下して来ることと痛みは関係が
  あります。    なお、筋肉は高齢者でも鍛えることが可能ですから、筋力を付けることが痛み予防に
  なります。


3 コラーゲン不足により骨がやせ細って折れやすくなります

    体内のたんぱく質の1/3はコラーゲンですが、加齢によりコラーゲンの新陳代謝速度は鈍化して行き、
  65歳位では20歳頃の半分以下になります。

    コラーゲンは骨にカルシウムやリンを接着させる機能がありますが、この接着力が加齢により劣化
  する結果、骨がやせ細って折れやすくなるのです。


4  脳の海馬という記憶を司る神経細胞に含まれるARAとDHAが加齢に伴い減少して行き、60歳から
 は脳
の萎縮が始まります。  

    これが、物忘れの原因なのです。

     しかし、近年の研究では、海馬の神経細胞は使えば使うほど増えること、また中強度のウォーキング
  により脳の萎縮がある程度抑えられること、イワシやサバなどの青魚、動物性たんぱく質を摂取する
  ことで脳の健康を維持出来ることが知られています。


5 加齢に伴い体温が低下して行き、高齢者は夏と冬の快適温が違って来ます。

    高齢者は筋肉量、新陳代謝、体温調節機能が低下し熱を作る働きが弱くなります。 

    冬場でも高齢者の皮膚の血流が減らず、その結果熱が逃げて体温が下がり易くなるのです。  
  寒さを感じる感覚も弱くなり、体の奥が34℃以下になる低体温症を発症することがあるのはその為です。

    逆に、夏場は、室内が28℃以上にならないと暑いと感じなくなったり、脱水状態になっても喉の渇きを
  感じなくなったりする為、水分不足を起こして熱中症を発症しやすくなるのです。


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