情報のコーディネーター  第96号
         
    平成26年12月25日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                   今回の目次
             □ ロシアはどうなっているのか
     


  ロシアのルーブルが1月頃に1ドル30ルーブル台だったのが、今1ドル60ルーブル台
にまで急落しています。

  原油価格が半年で1バレル107ドル台から60ドル台まで下がったのが原因のようです。

  ロシアは原油生産量が世界第二位で、輸出の7割が石油・天然ガス関連であり、
政府収入の5割が石油・天然ガス関連の税収で占める国なのです。

  今年の3月にはロシアのクリミア編入により欧米から経済制裁が発動されています。  
その結果、欧米企業がロシアから投資資金を引き揚げ始め、その総額は10兆円にもな
るといいます。

  ロシアは1998年に通貨危機を経験しましたが、2000年代に入って原油価格の高騰という
僥倖により立ち直り、現在はGDPが当時の7倍以上で外貨準備は4000億ドルあるとされ
ます。
 
  ルーブルの下落により輸入品の価格が上昇して、食料品などの物価が10%も上昇して
いると云います。

  ロシア経済の悪化が懸念され、ルーブルが売られたのです。
日本でもし1ドル100円から1ドル200円にまで急落したらどうなるでしょうか。


  ロシアが市場経済に移行した1991年以降に生まれた新興財閥(オリガルヒ)が、一時は
ロシア経済の半分を牛耳っていたことがありました。

  1998年の時、オリガルヒが資産をオフショアに移転させて納税を逃れ、それがロシア経済
危機の一因となったとされていますが、その時オリガルヒの多くは破綻しました。

  プーチンはオリガルヒと徹底的に対決して政治的影響力を弱める一方、2007年のリー
マン・ショックの時にオリガルヒも大打撃を受けて存亡の危機にあると云われます。

  経済が成長しソチオリンピックも成功した新興ロシアですが、原油依存という国家体質
は変わっていなかったのです。  帝政ロシア時代はシベリア産の毛皮に依存していたと云い
ます。

なぜ日本のようにさまざまな工業製品を輸出する国になれないのかと思います。

ロシアは今日本から技術を移入して維新をやる必要があるのです。
それは北方四島を返還すれば起こり得ると想うこの頃です。


 
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