情報のコーディネーター  第72号
         
    平成23年9月13日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                   今回の目次
          □ 足柄茶でも放射性セシウムを検出



      □ 足柄茶でも放射性セシウムを検出

  3月11日の東日本大震災から半年が経ちました。
福島原発事故による放射性セシウム被害が250キロも離れた神奈川県西部の足柄茶
の茶園にまで及んでおり、改めて放射能被害の範囲の広大さに驚かされます。

  茶葉から検出された放射性セシウムは3月12日に起きた1号機の水素爆発により
空中に放出され、風に乗って神奈川県まで運ばれて来たものです。

  政府は放射性セシウムの暫定規制値を荒茶で1キロ当たり500ベクレルと定めそれを
超えた場合は出荷停止としました。

  5月にこの規制値を超えたセシウムが6市町村の足柄茶の新芽から検出され、
これら農家では主な収入源である一番茶の出荷が出来なくなったのです。   

  出荷停止となった農家は、約550戸の茶農家のうち約130戸で損害額は1億円位
になるといいます。

  足柄茶は関東大震災の産業復興策として神奈川県の山北町で栽培が開始され、
現在では小田原から相模原までの丹沢・箱根山麓の丘陵地で生産され、荒茶で出荷
されている県の「かながわブランド」登録のお茶です。

  荒茶(あらちゃ)というのは、茶畑で採った葉をその日に製茶工場で蒸して揉んで乾燥
させて酸化が進まないようにしたものです。

  3月12日に放出された放射性セシウムは雨共に落下して茶葉に付着し、その後に
育って来た一番茶の新芽に移ったと考えられています。

  ではなぜ放射性セシウムの暫定規制値を荒茶で1キロ当たり500ベクレルと定めた
のでしょうか。

  飲料水の放射性セシウムの暫定規制値が1キロ当たり200ベクレルと定められている
のですが、荒茶にお湯を通してお茶にすると十分の一程度にまで下がります。
その結果、荒茶の段階で1キロ当たり500ベクレルを超えない限りは安全圏と考えた
ようです。


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