情報のコーディネーター  第67号
         
    平成23年3月25日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                今回の目次
          □ 千年に一度の大津波
            ☆ 計画停電の真実
            ☆ いろいろな疑問



   □  千年に一度の大津波

  平成23年3月11日午後14時40分に起こった東北地方太平洋沖地震では千年
に一度あるかないかという大津波が岩手、宮城、福島の太平洋岸の街を襲いま
した。   被災に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

  私の住む横須賀市は関東大震災で多くの家屋が倒壊する被害を受けたところ
ですが、今回はマグニチュード9.0という関東大震災を超える地震にもかかわらず
幸い津波の影響も殆どありませんでした。   

  しかし、計画停電や品物不足などこれまで経験したことのない影響が出て
います。   今日はそれらに関する情報について整理して見ます。

  ☆ 計画停電の真実
  地震から14日経った現在でも東京電力の火力発電所4カ所がまだ停止しており、
その発電量の合計は680万キロワットで、また原子力発電所も停止しておりその
発電量は1239.6万キロワットですから合計で1900万キロワットもの電力が減少し
ていることになります。

  この結果、電力需要の予測が4100万キロワットであるのに対して、東京電力
の供給力は3100万キロワットまで低下しており、計画停電により需給のバランス
を取る必要があった訳です。
 
  さて、夏の電力需要はピーク時に6000万キロワットにもなると予想されます。
火力発電所が復旧しても全然足りません。    如何に東電が原子力発電に
依存していたかが分かります。
  しかし、原発がいつまでも復旧しないとすれば、計画停電の長期化は避けら
れないことになります。

    ☆ いろいろな疑問
○ 原発事故はなぜ起こったのか。
  大津波により原発の非常時発電用のジーゼルエンジン、電気系統、燃料タン
クなどが破損して核燃料プールへの給水が停止し冷却機能が低下したことが原
因です。  

  14メートルを超える津波に襲われた訳ですが、東電の設計時の想定は5メート
ルだったと云いますから、全く想定外の大津波だったことになります。 
今後は太陽熱を利用した電源の確保などもあって然るべきだったという気がし
ます。

○ 防潮提で津波を防げなかったのか。
  三陸は1896年の明治三陸津波、1933年の昭和三陸津波など大きな津波を
経験しており、リアス式海岸という独特の深い入江の沿岸部では津波被害が
大きくなるという予想は当然されていたことです。
   
  なので防潮提は築造されていたのです。   しかし、今回の津波は全く想定
外のもので堤の倍もある高さで悠々と越えて行ったのです。

  宮古市田老地区には住民から万里の長城と呼ばれる自慢の防潮提がありま
したが、越えられただけでなく堤の一部が破壊されていました。
恐るべきは津波です。  日本人は千年に一度という大津波を初めて見たのです。

○ 食料品の在庫はないのか。
  スーパーではパン、牛乳、缶詰、コメ、インスタントラーメン、卵、ヨーグルトなど
が開店後直ぐに行かないとなくなっていることがあります。
  1970年代のオイルショックの時、トイレットペーパーが店頭から消えたという話を
よく聞きますが、やや似たようなこと起きています。
  
 実はこれらの在庫は十分にあるといいます。   コメなどは200万トンも余って
いるのです。  また地震でこれらの生産工場は被害を受けていないのです。

 商品が直ぐなくなるのは消費者が買い溜めに走っているからですが、
パンの工場では計画停電が増産にブレーキを掛けており、卵は飼料を運ぶトラック
のガソリン不足で生産量が落ちているのも事実です。  


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