情報のコーディネーター  第54号
         
 
       平成21年7月26日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

               今回の目次
        □ 環境ビジネスが21世紀を制す
           ☆  次世代エコカー
           ☆  水資源ビジネス



   □ 環境ビジネスが21世紀を制す

   ☆  次世代エコカー
 これまでハイブリッド車(HEV)で一歩世界をリードして来たのは日本でした。 
本田のインサイトやトヨタのプリウスは、全米でも好調な売行きです。

 HEV車というのはエンジンとモーターが車軸につながっていて、エンジンで駆動する
点では従来の車と同じです。 ただモーターを発進時や加速時に補助的に使用して
燃費を抑えているところが新しいというものです。

 しかし、GMが今年発表したシボレーボルトは、PHEV車と呼ばれるものでトヨタなど
のハイブリッド車(HEV)とは構造が決定的に異なります。 
 共通なのはHEV車もPHEV車もリチウムイオン二次電池(充放電可能な電池)を使用
し、コストの大半がこの電池に費やされている点です。
                        
 さて、PHEV車は家庭用コンセントなどの外部電源から充電できるプラグイン方式で、
モーターだけが車軸につながっています。 
 エンジンは二次電池に充電する発電機として使用し、60キロ以内ならモーターと電池
だけで走れ、長距離はエンジンで発電しながら1000キロを充電なしで走れます。
                        
 これからは風力や太陽光なども新しい電力源となります。
電気自動車であるPHEV車ならプラグを通してこの新エネルギーを取り込めるのです。
 PHEV車はタイヤの付いた蓄電装置と云われ、停車中にプラグインすることで逆に
電力を家庭などに供給することも出来ます。 

 このように電力の双方向性があることが、HEV車にないPHEV車の最大の特徴です。
つまり、PHEV車の方がHEV車の次世代エコカーと云えます。


    ☆ 水資源ビジネス
 日本の常識は世界の非常識とよくいいます。 それは、水資源にも当て嵌まります。 
日本は水が豊富にありますが、世界では不足しています。
水資源は地球上に偏って存在しているのです。

 地球上の水の99%が海水で、飲水に使用出来る水は僅か1%しかありません。
しかも、11億人が安全な水を得られず、22億人は下水などの衛生状態が悪い
と云われます。

 その一方で、中国を始め新興国では急速な近代化に伴い、水質の悪化や砂漠化
が進んでいます。  
 湖の浄化や上下水道の整備事業などの需要は世界中に溢れており、
水資源ビジネスの市場規模は60兆円とも云われています。  
                        
 しかし、これまでは水メジャーと呼ばれる本国政府の支援を受けた仏英の3社で上下
水道ビジネスの8割まで握られていました。
 日本の大手企業は海水や汚染水の浄化技術で優れた技術を持ちながら、
日本政府の支援がなかった為に事業採算性(コスト高)がネックとなって参入に動けな
かったのです。
                       
 最近、やっと経済産業省は水ビジネスの海外進出を支援する専門部署を新設すると
発表しました。 同省は現地での事業化に必要なデータを収集し、高い技術を持つ日本
企業の海外進出を支援するといいます。


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