子孫への最高の贈り物 
      〜巻物家系図を残しませんか
 
 
 第41号
                  平成20年4月17日発行

            今回の目次
        □ たかが風邪されど風邪
        □ 茂木健一郎氏の本



   □ 風邪の功名

  3月〜4月は三寒四温といいまして、初夏のような日があれば冬に逆戻りした日も
あります。 自律神経がおかしくなっても不思議ではありません。
風邪のウィルスというのは、この自律神経のバランスが崩れた時を狙っています。
夏みかんで抵抗力があったはずの私もとうとう1年振りで風邪を引きました。 

  私の風邪には、一定のパターンがあります。 クシャミから始まって、次に目が
疲れやすくなります。 その後は頭がボーとして足が冷える感じが2週間くらい続きます。 
子供の頃に比べる風邪の症状は断然軽くなっています。  

  最近はビタミンC摂取の効果でしょうか、喉の痛みまで行くことも少なくなりました。 
しかし、スタミナがなくなり気分が深刻な程に落ち込むのは、以前と同じです。 
そして、治ってしまうと何もなかったかのように忘れてしまうというのも同じです。
                        ж

  そんな風邪ですが、風邪を引き始めの頃というのは、何か別世界の感覚です。
多分ウィルスが神経に作用して一種の軽い幻覚が起っているのかもしれません。
普段忘れている記憶の想起があったりして中々面白いのです。 しかし、そんな時間も
つかの間で、頭の働きが鈍く体もけだるい暗黒の世界に逆落としです。

  ウィルスのようなものがなぜあるのか、なぜまだ特効薬がないのかと思います。
しかし、ここは逆転の発想でウィルスのお陰で休養出来るのだと思うべきなのでしょう。
これも神の仕業なのであり、体が風邪を通じて休養せよと信号を発しているのだと、
思うことにしています。
                        
  ということで、私はミルクコーヒーを飲みながらネットサーフィンをやっていました。
ネツトは本当に魔法の箱です。 そして思い込みや勘違いに目覚めさせ目からウロコ
の経験をしばしばさせられます。

  今回は抗生物質がウィルスに効かないのだということ知りました。
私は以前風邪で喉が痛い時に抗生物質を飲んでいつも劇的に直っていましたから、
てっきりウィルスを殺す薬だと信じていました。 

  ところがどうでしょう。 実は抗生物質は菌を殺す薬なのです。 つまり、喉の痛み
というのはウィルスで弱ったところに菌が侵入して炎症を起していたのです。
結局、風邪がこじれるとウィルス性の風邪から細菌性の風邪になるのであって、
抗生物質は後者の特効薬だったという訳です。 

  直るならどっちでもいいではないかと思いたくなりますが、軽いウィルス性の風邪の
場合には医者に行って抗生物質などを貰ってくる必要は全くないということです。



   □ 茂木健一郎氏の本

  茂木健一郎氏は最近売出し中の脳と心の関係を研究する脳科学者です。 
私は風邪で静養中に、「思考の補助線」(ちくま新書)を読んでみました。

  茂木氏は、物質である脳から如何にして意識が生まれるかなどという真に遠大な
テーマを研究している。 この分野はすればするほど分からないことが出て来るらしく、
最近では諦観のような心境らしい。 

  それはそれとして、茂木氏は大変な読書家のようで、思想・哲学という理系の人が
あまり読まない本にも及んでいます。 理系的なアプローチと文系的な発想とがミックス
された文章からは、不思議で知的な刺激を受けます。 

  多分こんな文体は今までなかったかもしれません。
壮大で気の遠くなる問題を真摯に探求する姿勢が伝わって来ます。

 ご参考までに、私がアンダーラインを引きながら読んだ箇所を下に書きます。

・「 その曖昧さであるはずの自然言語は、精密な自然法則に伴う脳内プロセスに
 よって生み出されている。 この点にこそ、安易な思考停止をすることなく、
 徹底的に考え抜くべき問題が潜んでいるのである。」
 
・「 どれほど完璧に思われるような静止的表象も、変化への契機をはらんだ偶有的
 な存在としてとらえられなければならない。 偶有性こそが、自然言語の曖昧さの
 本質である」
・「 創造とは、思い出すという行為と密接に関係しており、過去の体験の脳内アーカイブ
 に依存しているのである。」
  
・「 生と死も一つの連続した運動体の表現にすぎない。 生物と無生物の間に、要素
 還元的な差異は存在しない。


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