情報のコーディネーター  第162号
     
         令和7年12月17日発行
         窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                     今回の目次       
          □  エルニーニョ現象とラニーニャ現象について


  エルニーニョ現象とは、赤道付近の西太平洋地域(日付変更線の東側を西太
平洋といい、西側を東太平洋という)で、
日付変更線付近から南米沿岸(ペルー
沖)にかけて、数年に1度平年より海面水温が高い状態が1年以
上続く現象

です。


 この気候現象は、太平洋熱帯域で吹いている貿易風(東風)の強弱と関係が
あ
ります。

  赤道付近の太平洋上では、東から西に向かって吹いている貿易風により
海面付近の暖かい海水が風下の東太平洋上の海面へと吹き寄せら
れます。

  インドネシア近海では、海面下数百メートルまで暖かい海水が蓄積し(暖水プ
ールとも呼ばれる)、海面からは大気中に多量の水蒸気が供給され、積乱雲が
盛んに発生します。

  一方、西太平洋上の海面は、奥から冷たい海水が湧き上がって来るの
で海面水温は東太平洋より低くなります。
  
  しかし、貿易風が何らかの理由で弱まると、東太平洋に溜まっていた暖
か
い海水が西太平洋に戻される結果、海面水温が通常より高くなります。


  エルニーニョ現象の影響で日本付近では、夏に太平洋高気圧の張り出し
が弱くなり、気温が低く、日照時間が少ない夏になる傾向があり、冬は逆に
気温が高くなる傾向があります。

  つまり、エルニーニョ現象が発生すると、日本では冷夏・暖冬になり易
い
のです。



  台風への影響では、エルニーニョ現象により太平洋高気圧の勢力が弱ま
る傾向にあり、また太平洋高気圧に沿って移動す傾向があるため、秋は台
風が日本付近に近づきにくくなります。

  その一方、台風の発生場所が通常よりも南東にずれる傾向にある為、台
風は通常より長い距離を進むことで海上の暖かく湿った空気を取り込んで勢
力の強い台風になり易いとされます。



  これに対して、ラニーニャ現象とは、エルニーニョ現象が発生した地域の
海面水温が逆に低い状態になることをいい、日本では猛暑・厳冬になり
易いのです。


 このようにペルー沖の海面水温が、変化することをエルニーニョ現象、
ラニーニャ現象と呼んでいるのです。

 


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