情報のコーディネーター  第159号
     
         令和7年6月15日発行
         窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                     今回の目次       
                □  寒天とは何者か


  モモやミカンなどを寒天の中に混ぜて作った和菓子は、大腸の働きを整え
る効果があり、子供が喜ぶ単なるお菓子ではありません。


  寒天は、低カロリーな上、食物繊維か100gあたり77gも含んでいます。
食物繊維の含有量は、食品の中でもトップクラスです。

  この食物繊維は、小腸の消化酵素で分解されず、大腸まで届き、便のかさ
増しをしてくれる他、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する
働きがあります。

  つまり、寒天に含まれる食物繊維には、便秘解消、腸内環境改善、大腸の
ぜん動運動の活発化、腸内の老廃物や有害物質を体外に排出するデトック
ス効果、食後の血糖値上昇を抑える効果などがあり・・・・・

 現在では「第6の栄養素」と云われているのです。


 そもそも、寒天は何から作るのでしょう。

  寒天は、テングサ(天草)やオゴノリなどの紅藻類(こうそうるい)の海藻を原
料とします。   

  しかし、テングサという名前の海藻はなく、海藻の総称を差してそう云い、
実際に使用される海藻は、「マクサ」や「オオブサ」などです。


  寒天は、日本では江戸期前半頃から知られた食材で、対明貿易の有力な
輸出品になったり、「練羊羹」の製法が確立されたのも17世紀中頃です。


  
  ところで、「寒天」に見た目がよく似た食品に「ゼリー」がありますが、原料、
製法、栄養価などが全然違う食品です。

  「ゼリー」の原料は、「ゼラチン」(牛や豚の骨や皮から抽出したコラーゲン
から作る)で、当然食物繊維を全く含んでいません。

  「ゼラチン」の凝固温度は10~20℃であるのに対して、「寒天」の凝固温度
は、30~40℃です。

 
  また、台湾名物に、テングサを使用せず、台湾にしか生えていないクワ科イ
チジク属の「アイギョクシ」という植物の種から作った寒天とよく似たスイーツ
「愛玉子」(オーギョーチーと読む)があります。  

  「アイギョクシ」には、ペクシンを多く含んでいて、水に2時間も浸けると熱を
加えなくても自然に寒天状に変わります。

  東京藝大の裏手に「愛玉子」という看板を掲げた昭和レトロな店(台東区上
野桜木2丁目)がありますが、ここで一度食べたことがあります。
 「寒天」の淡泊な味とは違う、コクのある口当たりであったと記憶しています。



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