情報のコーディネーター  第157号
     
         令和6年12月23日発行
         窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                     今回の目次       
                 □  炎症とは何か


  私は、前立腺肥大症(今年の7/8に手術)やサルコペニアなどで体が弱っている
時に、痰(7月始め~9月末頃までの3ヶ月間)とも闘っていました。   

  午前9時頃から毎日喉に違和感が現れ、声を出そうにも痰に邪魔されてしゃが
れ声になったり、話そうとしてもその通り声帯が動いてくれません。

  痰により話したいことの半分も発声することが出来ず、「生活の質」をこれ程低
下させるものはありません。

  喉に風邪のウイルスなどがへばり付いて炎症を起こしているのだろうと思いま
た。
  しかし、病院から貰った炎症の薬を2週間飲んでも全く効果が現れません。

  今回の痰は、炎症とは別な病気なのだろうか、そもそも炎症とは何なのかとい
う疑問が湧いて来ます。


  ここで、炎症について教科書的な知識を整理して置きます。

  要するに、炎症は生体の恒常性を維持する為の防御反応なのです。

  感染(病原体の寄生やウイルスの侵入など)やケガなどで生体内に生じた異
物や死んだ細胞を排除して、
組織の修復を行うのが防御反応です。

  防御反応には人体のセンサーが感知したら直ちに作動する初期段階に見ら
れる急性炎症と、やや時間を掛けて反応して来る免疫反応とがあります。

  
  急性炎症は、組織の修復過程の中で、機能の低下、発赤、喉やリンパの腫
れ、熱を帯びる、痛みになって外に現れるのが通常です。


  痰も要するに、組織の修復過程で見られる炎症プロセスであって、痰に絡め
て異物や死んだ細胞を排除する為の治癒過程に見られる防御反応なのです。
  

  さて、このような急性炎症に対して、体内で常時発生している持続的で自覚
されない炎症もあり、これを慢性炎症と云います。

  慢性炎症は、加齢により老化した細胞が分泌する炎症性サイトカインなど
のSASP因子を介して周囲の組織に引き起こす慢性炎症や発がんを云います。


  痰は急性炎症ですが、喉の細胞老化が進んでいる高齢者の場合、組織の
修復に時間が掛る為、中々治らないのかもしれません。



  最後に、「うつ病の炎症モデル」という最新理論に触れて置きます。








  身体の炎症現場で発生した「サイトカイン」(ストレス性ホルモン)が血中を巡
り、至るところで炎症を起こします。

  脳にも入り込んで炎症を起こす結果、考え方や感情の変化を引き起こし、
最悪な場合は「うつ状態」に至るという考え方です。



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