情報のコーディネーター  第145号
     
           令和4年3月18日発行
           窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                      今回の目次
             □  ボケツ(墓穴)を掘った皇帝プーチン


  北京オリンピックが閉幕するやいなや、ロシア軍がウクライナに侵攻を開始しました。
アメリカの偵察衛星はウクライナ国境にロシアの大軍が終結していることを把握していて、
バイデン大統領は侵攻間違いないと発表していましたが、2/24に現実のものとなりました。

  しかし、プーチンの予想に反しウクライナ軍の抵抗は激しく、3週間経ってもキエフまで15
キロのところから前進していません。

  しかし、ロシア軍は南東部の都市でアパート、病院、学校、避難民がいる劇場など軍と無
関係な施設をミサイルで無差別攻撃しており、子供など一般市民が殺されているニュースを
毎日テレビで見る度に、第二次世界大戦の頃に戻された錯覚を覚えます。

  プーチンによる非人道的犯罪行為の結果、欧米から経済制裁を受け、ロシア国債のデフ
ォルト、物価の高騰、海外資産の凍結、外国企業の撤退、貿易の縮小などロシア人の日常
生活に大打撃を与えようとしています。

 
 そもそも、民族的にも歴史的にもロシアと兄弟のようなウクライナに侵攻して一般市民を
殺戮せねばならない合理的理由があったのか。

  ロシアにとってウクライナとは、日本で云えば京都や奈良のようなところで、ギリシャ正教
の発祥地であるキエフは街全体が世界遺産と云っていい場所なのです。

 
  ここに来て、停戦妥協点が俄かに浮上して来ました。
軍隊は保持するもNATOに加入しないスウェーデンとオーストリアの中立モデルが参考にな
ると云います。

  スウェーデンは第一次と第二次の世界大戦に参戦せず、国防軍を持つも冷戦期に中立
を維持した国であり、
オーストリアは1955年に永世中立を宣言し、憲法で軍事同盟への参加及び外国軍の国内
駐留を禁止している国です。

  ロシアの要求がウクライナをNATOに加入させないで緩衝地帯にすることであり、
一方、ウクライナにとって非武装化は絶対呑めない条件だとすれば、
スウェーデンやオーストリアのような中立モデルこそ最も現実的な妥協点ではないか。

  ロシアに対する全世界の目は、大変厳しいものがあります。

  ウクライナの猛烈な抵抗に遭い目論見は外れた以上、ここで停戦しないと国際社会から
増々孤立して、プーチンの夢想する大ロシアとは真逆のことが起こる可能性を強めるだけ
であろうと私には思えるのです。

  真逆とは、まだ少し早いがロシアの分割です。  
国家としてのロシアはウラル山脈以西だけにして、シベリアは日本、中国、欧米が共同
管理し、投資・開発による利益をロシアの民主化と経済成長の為に還元する。

 これは私だけの絵空事でしょうか。



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