情報のコーディネーター  第139号
     
           令和3年6月15日発行
           窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                       今回の目次
                   □  コロナ後遺症



  新型コロナウイルスは感染力が6倍になったアジア系風土病の風邪ウイルスであり、亡くな
っているのは基礎疾患のある一部の高齢者に過ぎず、多くは感染しても無症状でいることが
多く感染症としては左程怖くないなどという話を、昨年後半頃からよく聞かされました。

  ところが、最近、コロナで入院し退院した人だけでなく、軽症だった人や無症状だった人にも、
コロナ後遺症(ロングコビッドという)が出始めて問題になっています。

 コロナ感染時の重症度と後遺症の重症度が全く一致しないという特徴があり、40代が最
も多く、10代~30代の若い人も多くなって来ています。


 後遺症の具体的な症状とは、患者の言葉を借りるとこのようなものです。

「鉛を背負って沼に沈むような倦怠感」「全身の疲労感」「気持ちの落ち込み(抑うつ)」「思考力
の低下」「頭のもやもや(ブレインフォッグとも云う)」「歯磨きで息切れがする」「脱毛・発疹」「牛乳
パックすら持てない激痛」「筋肉痛」「睡眠障害」「嗅覚・味覚障害」などです。

  症状の割合は、倦怠感、気持ちの落ち込み、思考力の低下、息苦しさが75%以上の人
見られ、脱毛が50%、味覚障害が30%です。


  コロナ後遺症の特徴としては、後遺症の約34%が精神・神経疾患(うつ、不安障害、不眠、
せん妄、記憶障害など)であり、このようなことはインフルエンザや他の呼吸器感染症に見られ
ないといいます。

  コロナ後遺症に精神・神経疾患が多い理由については、まだよく解明されていません。
しかし、嗅覚・味覚障害が血栓症による毛細血管の詰まりから起こるように、脳への血管が
コロナウイルスにより障害される結果ではないかと推測されています。


  コロナ感染症が軽症だったり無症状だった人にも、回復後に強い倦怠感で8ヶ月も寝たきり
になったり、歯磨きで息切れがする人が出でおり、これはもう健康な日常生活を阻害する重大
な病気です。

 しかし、コロナ後遺症の治療法は確立しておらないだけでなく、後遺症そのものが認知されて
いないのです。  

 アメリカ国立衛生研究所(NIH)は、国から今後4年間で1200億円の支援を受けて、コロナ後遺
症に関する調査研究を行うと発表しています。


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