情報のコーディネーター  第137号
     
           令和3年4月1日発行
           窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                         今回の目次
                 □  人類に反攻するコロナウイルス



  20世紀後半以降に出現したSARSコロナウイルス、MERSコロナウイルス、そして今回の新型
コロナウイルスは、コウモリなどの動物を宿主(しゅくしゅ)としていたウイルスであり、ある日突然
遺伝子が変異して人に移るようになったものです。

  コロナウイルスは、もともと風邪(普通感冒ともいう、東アジアの風土病)のウイルスで、昔から
アジアの人はこのウイルスに罹っては治ることを繰返して来て免疫があります。

  しかし、新型コロナウイルスは、変異により風邪ウイルスより6倍も感染力を強めていた為、
免疫のなかった欧米人の間で感染爆発(オーバーシュート)が起こってしまったのです。
 
  日本でも欧米ほどではないものの感染拡大(パンデミック)は起こり、海外渡航者の入国禁止、
不要外出の自粛要請、小中高の休校、公共施設の休館、飲食店の夜間営業の繰下げなど
クラスター対策という公衆衛生的介入が実施されましたが、感染の抑制はおろか2波3波の予
防も出来ませんでした。

  しかし、幸いにも日本の感染者数と死亡者数のいずれも欧米の1/10程度に留まりました。
その理由は、新型コロナウイルスの集団免疫が出来ていたからとする説が有力です。


  ところで、今まで動物と共存していたコロナウイルスが、なぜ突然人類の生活に侵入するよう
に変異したのか。

  動物の住む森林地帯に対する人類による過剰な開発行為が、動物とコロナウイルスとの共
存関係を壊したからではないかとの仮説があります。

  コウモリの住む森林が伐採で荒らされた上、コウモリの数が中国人の 食用により減っている
とすれば、コロナウイルスの宿主がコウモリから人間に替わって行くのがむしろ自然の摂理では
と思われます。

  コロナウイルスにとって安定していた環境が破壊されたことによるストレスが遺伝子の変異を
誘発し、感染力(増殖能力)を強めて人間に移るようになったのだろうと思われます。

  専門家に拠れば、新型コロナウイルスのように人間に感染する恐れのあるウイルスが最大85
万種もあり、毎年5つ前後の新しい感染症が発生する可能性があると警鐘を鳴らしています。


  しかし、人間との共存はそう簡単ではないようです。
 
  サイトカインストーム(免疫の暴走)と云って、コロナウイルスの増殖力が強すぎると白血球が自
爆的になって、血管内に血栓を作ることがあり、感染者が急逝する場合というのは、血栓症に
より臓器不全を起こしているからと考えられています。

  これは宿主を殺したウイルスが最後に自分も死ぬことを意味します。

  このように新型コロナウイルスの感染力が強くなり過ぎると、人の免疫システムの逸脱を引き
起こし、同時にウイルスも消滅してしまうのです。


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