情報のコーディネーター  第132号
     
        令和2年6月23日発行
           窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                     今回の目次
              □ 「コロナうつ」は前頭葉の機能不全



  新型コロナウイルスの感染予防対策として、自宅でのテレワークを強いられた人が多くいまし
たが、今までとガラッと変わった生活の為、「コロナうつ」になる人が増えているといいます。

 以下のことに2つ以上該当すれば、うつ病の可能性が高いとされます。

  1 新聞や雑誌を読まなくなった。 趣味に興味がなくなった。
  2 テレワークや家事に身が入らない。
  3 食べ過ぎる。 又は食欲がない。
  4 よく眠れない。 又は寝すぎてしまう。
  5  いつも同じことを考えたり、集中力がない。 頭が働かない。

 
  さて、うつ病のメカニズムについては、近年かなり解明されて、心の病気ではなく、脳の病気と
されています。

  どういうことかと云うと、脳の中で意欲や不安など感情のコントロールと深い関係にある前頭葉
の機能不全がうつ病の原因だと考えられているのです。

 前頭葉の機能不全は、簡単な検査で判定出来ます。

  「光トポグラフィー検査」で前頭葉の血流量を調べると、健康な人には質問に対して活発な反応
が現れるのに対し、うつ病の人には活発な反応が現れないといいます。

  強いストレスを受け続けると前頭葉の血流が弱くなって、その結果として機能不全を起こし
ている状態がうつ病だということです。


  今では、「TMS治療」という新しい治療法が3年前から薬事承認されています。
これは前頭葉に磁気を放射することで、脳神経細胞を活発化させ血流を増やすことで脳の機能
を活発化させる療法です。

  少し前までのうつ病の診断は問診しかなく、治療法も薬物療法中心でしたが、今では科学的
な診断法と薬物依存を生まない画期的療法に取って代わろうとしているのです。


  なお、外出自粛から解放された後でも、「アフターコロナうつ」に罹ることがありますので要注
意です。

  これは頑張りから解放された時に出る「五月病」とか、定年退職したサラリーマンや子供が
大学に進学して子育ちから解放された専業主婦などが罹る「荷下ろしうつ病」とよく似たところが
あります。

  頑張っている時はアドレナリンが出て疲労の蓄積や体力の低下を感じないのですが、アドレ
ナリンが出なくなった時にそれをどっと感じるようになるのです。

 心身が休養を要求している状態と考えられますから、しっかり休養し気分転換を図ることで
回復する筈です。

 
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