情報のコーディネーター  第131号
     
        令和2年5月13日発行
           窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                     今回の目次
            □ 新型コロナウイルス関連の最新情報



  新型コロナウイルス関連で最近分かって来た情報を、以下に整理しました。

1 免疫の暴走が致死的肺炎を引き起こしている
  
   肺炎に罹ると免疫の働きを高める為にインターロイキンというタンパク質が分泌されますが、
 過剰に分泌されると、正常な細胞まで攻撃してしまうことがあります。
 その結果、ウイルスが全身の臓器に侵入して炎症を広げてしまうのです。

   これは、新型コロナウイルスの侵入の鍵穴となる受容体(アンジオテンシン変換酵素という
 タンパク質)が全身の臓器にあるからなのです。

   新型コロナウイルスに感染すると嗅覚が麻痺するのは、鼻の細胞がウイルスで破壊される
 結果なのです。


2 危険な血栓が容体を急変させている

  それまで元気であった新型コロナウイルス感染者が突然倒れて容体を急変させることがあり
 ますが、これは動脈内などで生じた血栓が肺への血流を止め、呼吸困難の原因を作るから
 です。

  重症肺炎患者の30%で肺血栓塞栓症を発症しているといいます。

  もともと、ウイルス感染で血栓が出来るリスクが高いことは知られており、1918年のスペイン
 風邪で5000万人の死亡者が出たのも血栓による血管障害が関係していました。


3 「レムデシビル」と「アビガン」の特例承認

   「レムデシビル」はエボラ出血熱用の治療薬ですが、新型コロナウイルス感染の重症者に投
 与したところ約7割で呼吸状態が改善したという治験結果及びアメリカとドイツでの承認などから、
 医薬品医療機器法の特例承認を適用して、日本初の重症者用抗ウイルス薬として承認されま
 した。

   また、「アビガン」は新型インフルエンザ治療薬ですが、細胞内に侵入したウイルスRNAの複
 製を妨げて増殖を防ぐ効果があり、新型コロナウイルス感染の軽症者用抗ウイルス薬に承認さ
 れる見込みです。
 

4  入院患者の無症状感染者が医療崩壊を生む

   新型コロナウイルスの無症状感染者が入院患者にいますと、院内感染が瞬く間に広がって
 医療崩壊を生んでいます。
   しかし、国は無症状感染者にPCR検査を受けさせておらず、医師には抗体感染検査さえ認
 めていません。

  無症状感染者を自宅待機させても家族に感染させる危険があり、軽症者と同様に病院外隔
 離が必要です。


5 その他の知見

 イ 新型コロナウイルス表面の突起状の「スパイクタンパク質」受容体結合ドメインでウイルス
  変異が確認されています。  変異能力の高いウイルスであれば、ワクチン開発にも影響が
  出ます。
  
 ロ アメリカでは5月11日現在で新型コロナウイルスの感染者が1329203人、死亡者が79525人
  出ていますが、感染拡大は大規模検査実施前の2月から始まり、ウイルス株は欧州由来のも
  のでした。

 ハ 新型コロナウイルスには、S型と感染力の強いL型があります。  日本では昨年末から
  インフルエンザが史上最高のペースで流行っていましたが今年の入ってから急速に収束して
  います。
   昨年末から流入し始めたS型がインフルエンザの流行をストップさせた可能性が高く、L型の
  流行に対して部分的な集団免疫を付与していたと可能性があります。


 
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