情報のコーディネーター  第116号
         
           平成29年7月31日発行
                  窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                          今回の目次
                       □ 二人の偉い医師



 
  私は最近、日本で二人の偉い医師を発見しましたのでここに書きます。
二人ともまだ中堅の女性医師ですが、これまで中々発言したり実践出来なかったことを自分の信念に基
づき実行しかつ発信している勇気ある医師です。

  一人は銀谷翠医師です。
彼女は精神科医ですが、これまでの薬漬け医療をまっこうから批判して、薬を使わずに又は薬を減らし、
その代わり細胞栄養療法と食生活の指導によりうつ病や統合失調症の患者を治しています。

  精神病院には10年、20年と薬漬けにされて入院させられている患者が沢山いるといいます。
銀谷先生は向精神薬で精神障害が回復したり改善する確率が低いという経験から辿り着いた療法がこれ
なのです。

  先生は精神疾患の原因が脳の神経線維が細くなって情報が流れにくくなっていることにあるのだから、
神経系の細胞を太くし、神経のシナプスの数を増やす栄養素・食物をとるようにすれば直ると考えて実践
しているのです。

  しかし、今でも多くの医者は薬物療法に頼り、病院は薬の多量投与により稼ぐ一方、精神疾患の患者は
副作用に苦しみ、細くやせ細った神経細胞のまま薬漬け人生から抜け出せなくなっているといいます。

  国家にとっても社会保障費の年々の増大、特に医療費の増大を如何に抑制するかは喫緊の課題です。  
銀谷医師の考え方は本来の精神医療のあり方であるだけでなく、医療費の削減にも資する大変真っ当な
ものです。

  銀谷先生の進歩的な考えはまだ少数派ですが、国民に知られて行けば多数派になると思います。
逆にならないとしたら日本はおかしい国ということになります。

  しかし、薬で稼いで来た従来の病院経営者が抵抗勢力となる思われますから、多くの国民の支持を
少しずつ増やしつつ普及して行くという経過を辿るのでしょう。

     参考図書→ 銀谷翠著「薬を抜くと、心の病は9割治る」



  もう一人は奥田昌子医師です。

  先生は日本人の体質が欧米人とこんなに違うということを前提にして日本人の体質にあった病気予防法・
健康法を提案しています。

  最近、炭水化物ダイエットが盛んですが、極端に炭水化物を減らすことに警鐘を鳴らしています。
もともと、日本人はエネルギーの80%を炭水化物(主に米)から摂取していましたが、戦後米を段々食べなくなり
炭水化物から取っているエネルギーは60%位に低下しています。

  日本人のインスリン分泌量が欧米人の四分の一しかないのに、炭水化物を多く取っていたことで少ないイン
スリンにも拘らずブドウ糖を必要な細胞に取り込むことが出来たのです。

  しかし、炭水化物の摂取量が減ると膵臓はインスリン分泌量を増やそうとしますが、やがて疲れて膵臓の機
能が低下し、やがてインスリンを作れなくなります。
つまり、肥満ではないのに糖尿病になってしまうのです。

  日本人は欧米人に比べて内臓脂肪が付き易い体質です。
最近の研究でこの内臓脂肪からインスリンの効き目を悪くする物質が出ていることが分かったのです。

  運動をし脂肪摂取量を抑えて内臓脂肪を減らすこと、及び炭水化物を必要量取ること、インスリンを効き
やすくする大豆製品と青魚を摂取すること、これらが糖尿病の予防に必要だったのです。

  日本人は糖尿病がなかった時代、よく歩き、玄米や雑穀米を主食にして豆腐や納豆などの大豆製品、青魚
や海草や野菜をおかずにしていました。   

  要するに、和食こそが糖尿病を予防していたのです。

  戦後、日本人は牛乳を飲むようになり、食事の洋食化が一気に進みました。  しかし、日本人は牛乳やヨー
グルトが合わない体質の人が意外と多く、乳糖不耐症の人が7割から9割もいるのです。

  ヨーグルトが腸の働きを整えるという健康神話がありますが、日本人の腸は欧米人に比べて善玉菌が多く
悪玉菌が少ないことが分かっており、ヨーグルトを毎日の飲む必要もないのです。

  牛乳を飲まなくても大豆製品、海草、緑黄色野菜、小魚からカルシウムを摂取出来ます。


  このように奥田医師は、日本人は欧米人との体質の違いを見据えて、伝統食である和食を基本とする食
生活が一番の生活習慣病の予防法だと主張しているのです。

     参考図書→奥田昌子著「欧米人とはこんなに違った日本人の体質」




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