情報のコーディネーター  第105号
         
    平成28年5月25日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                    今回の目次
          □ 高齢者はカルシウムを積極的に摂取すべし



  カルシウムの9割は骨に蓄えられていますが、そうなったのには魚から陸上動
物への進化と深い関係があります。

  海の中はカルシウムが豊富で簡単に摂取出来ましたが、陸に上がるとそうは
行きません。  そこで、骨にまず蓄えて置き、不足したら骨から取り出すという仕
組みを作らざるを得なかったのです。


  カルシウムは生命を維持する為の極めて重要な栄養素です。
心臓を直接動かしているのはカルシウムですし、脳からの信号を体全体の細胞に
伝達したり、筋肉を収縮させたりする働きをしています。

  そのような働きをするのは血中のカルシウムですが、カルシウムの血中濃度は
一定に保たれています。 この血中濃度が常に一定であることによって、健康が
保たれるのです。

  しかし、日本人は食事の洋食化や魚を昔程に食べなくなったことから、カルシウ
ムの摂取量が減少し体内のカルシウムが不足気味と云われます。

  カルシウムが不足すると酸性に傾くので、「何となく体調がおかしい」「ちょっとだ
るい」「なんだか集中できない」「頭の回転が遅い」といった自覚症状が現れると云
われます。

  酸性に傾くと風邪などの菌が繁殖しやすい環境になる為、体調がますます悪化し
てしまいます。

  その点、カルシウムはアルカリ性なので、酸性に傾いた体内の細胞を中性に戻し
体調を回復させる働きがあるのです。


  一番困るのはカルシウム不足が長期に渡って慢性化している場合です。

血中のカルシウム濃度は一定に保つ必要がありますから、副甲状腺ホルモンの分
泌が増加して骨のカルシウムを溶かし血中に流すことになります。

  問題なのは、副甲状腺ホルモンの機能が働き過ぎて過剰にカルシウムが溶け出し
てしまう結果、血中の余ったカルシウム(一定の血中濃度以上にするカルシウム)が
細胞に入り込んで留まってしまうことです。

  血管壁の細胞に取り込まれたカルシウムは、血管を収縮させ血流を悪くし、高血圧
になるリスクを高めます。  また、血管を硬くして動脈硬化のリスクを高め、腎臓結石
の原因になります。

  脳内に増えたカルシウムは脳細胞の機能を低下させ、記憶障害、認知症、アルツ
ハイマー病のリスクを高めます。

  軟骨で増えたカルシウムは軟骨をゴムのように硬くし、変形性関節炎のリスクを高め
ます。

  骨のカルシウムは減る一方の為、骨そしょう症のリスクを高めます。


  カルシウムは非常に吸収率が悪い栄養素です。 成年期で20%位です。
吸収率は加齢に伴い低下して行き、高齢者は10%程度になります。

  その為、高齢者の場合、1日に必要なカルシウム摂取量は1000mgと云われます。

 カルシウムの吸収にはビタミンDが不可欠です。  ビタミンDは日光浴によっても作ら
れます。

  高齢者は魚、肉、緑色野菜、えんどう豆、海草、牛乳、チーズ、ヨーグルなどカルシウム
を多く含んだ食物を積極的に取り、日光浴をし運動もするという生活を心掛ける必要がある
のです。


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