人生の集大成としての最期


         情報のコーディネーター  第101号
         
    平成27年10月8日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                    今回の目次
             □ 人生の集大成としての最期



  日本の高齢者は健康保険が適用される場合、1割の自己負担で医療が受けられます。

アメリカでは医療費が大変高額で、医療保険の保険料も恐ろしく高額の為、高所得者
でなければ医療が受けられないと云います。

  日本では通院する患者の半数以上が高齢者であり、アメリカと比較にならないほど
恵まれています。

  その反面、高齢者の薬漬けが社会問題になっており、老人医療費の増大が国家財
政を圧迫しています。

  日本は平均寿命が男女とも世界一です。
しかし、その一方で要介護の老人が増え、介護離職が増え、過度の延命治療が老人
を逆に虐げています。

  高齢者にとって何が本当の幸福なのかを考えるべき時が来ているのです。

  人間は必ず死ぬのです。 人にはそれぞれに寿命があります。
寿命が来た時に他人の迷惑を掛けないような死に方をする。
これが私が考える人生の集大成としての最期の考え方です。

  私の母親は78歳の時、心不全で自宅で亡くなりました。 
最後の1年間は軽い認知症がありましたが、排泄は自分でしており、私がした世話は
食事の準備と通院時の搬送だけでした。

  私もこういう風に心不全で死にたいのであり、恐らく多くの高齢者もそうであろうと
思います。

  そうなるにはどうすればいいのか。
それを考えるのが本当の老人医学なのだろうと思っています。

  老年期に罹る糖尿病を始めがんまでが生活習慣病だと云います。
つまり、主な老人病の原因が生活習慣にあるのだとすれば、生活習慣を調整すること
によって心不全による最期を得る可能性を高めることが出来るのではないかと考えます。

  高齢者の身体は、老化により青年期の身体とはかなり異なった状態にあります。

  新陳代謝の効率が半分に低下している結果、薬の一部は体内に溜まって来るのであり、
高齢者がよく転倒するのはこの体内に溜まった薬の副作用と云われています。

  ただでさえ副作用の出やすい高齢者を薬漬けにしているということは、医療の怠慢以外
の何物でもありません。

  検査の結果、数値が正常値よりやや高めでも薬は最小限に留めるべきです。

例えば、コレステロール値はやや高めの方がうつになり難いというデータがあります。

また、血圧が高いと云って降圧剤を高齢者に飲ませますと元気がなくなり、ふらふらして転倒
の危険が高まると云います。  

  高齢者の転倒は骨折のリスクが非常に高く、股関節を骨折すると寝たきりになってしまい
ます。

  高齢者に中年向きの正常値を当て嵌めるべきではなく、独自の老人医療があって然る
べきだと、精神科医の和田秀樹氏などは以前から主張しているところです。


 
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