情報のコーディネーター  第99号
         
    平成27年6月22日発行
          窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                    今回の目次
         □  トランス脂肪酸という自然界に存在しない人工油    


  トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングに多く含まれる自然界に存在しない
物質です。

  マーガリンは今から100年前に商品化され、カビが生えずゴキブリも食べない食品
ということで、「異変脂肪」とか「プラスチック脂肪」と呼ぶ学者もいます。

  植物油が作られるマーガリンの方がバターより健康によいと云われた時期が
ありました。

  バターは動物油から作られコレステロール値を上げる飽和脂肪酸を多く含むという
のがその理由でした。
 
  しかし、近年になってマーガリンに含むトランス脂肪酸を多く摂取すると、血液中の
悪玉コレステロールが増えて動脈硬化や虚血性心疾患(冠動脈の閉塞、狭心症、心筋
梗塞)の発症、認知機能の低下、肥満のリスクが高まることが指摘されるようになりま
した。

  最近、 アメリカのFDA(食品医薬品局)は、とうとうトランス脂肪酸を多く含む油脂の
食品への使用を3年以内に全廃するよう通達を出しました。


  マーガリンは植物油から作ります。
植物油は常温で液体ですから、植物油に水素を附加して化学反応により半固体状に
したのがマーガリンですが、その製造過程でトランス脂肪酸が発生するのです。

  ショートニングは、マーガリンなどの油脂に10%~20%のガス(窒素、炭酸ガス、空気など)
混入して作るので、当然トランス脂肪酸を多く含みます。

  ビスケット、パン、ケーキ、クッキー、スナック菓子の製造や、揚げ物(フライ)料理で
サクサク感を出す為にショートニングが使われています。

  アメリカ人はおやつにドーナッツ、ポテトチップスをよく食べます。
しかし、これらはトランス脂肪酸を多く含みカロリーばかり高くて栄養価の低いジャンク
フードの代表格です。

  トランス脂肪酸は水に溶けず油に溶ける物質です。

  水に溶ける物質は摂り過ぎれば尿と混じって体外に排泄されますが、トランス酸のよ
うに油に溶ける物質は摂取過剰な分が体内の脂肪組織などに紛れ込んで蓄積してし
まうのです。

  アメリカ人の肥満の元凶は、ジャンクフーズにありとしてFDAも遂にトランス脂肪酸の
追放に踏み切ったのです。

 
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