職人型内容証明仕掛人の方法論 ! 第189号
令和6年3月29日
職人型内容証明仕掛人が一発解決を目差す合法的仕掛け作りのノウハウ。
今回の目次
□ JCBさんの素晴らしい対応
私は電子内容証明郵便の作成業務を20年やっているのに、つまらないうっか
りミスを昨年10月1日にネット上でやらかしてしまいました。
でも、JCBさんの素晴らしい対応に助けられ、決済代金22,700円は一旦口座
から引落されたものの今年の2月13日に無事返金されて来ました。
WYJCB にログインしてカードご利用明細一覧(2月お支払い分)を見たところ、
海外ショッピングご利用分の中で、取消によりご返済金額が-22,700円と記載さ
れており、今月分のお支払い額から控除されて確定支払い分が-6,835円となっ
ているではないですか。
この返金交渉をJCBのNさんが全てやってくれて、1月26日に「キャンセルが
成立しましたので、2月13日に振込みます」との電話を貰いました。
Nさんは「返金まで2～3ヶ月掛ります。 前にも返金されたケースはあります」
と云うので、もしやという気持ちもあり、Nさんの言葉を信じることにしたのです。
私のうっかりミスについてもう少し具体的に書きます。
私は毎朝起きて直ぐ、私のHPがネットと接続しているか、グーグルで上位
表示されているか真っ先に確かめてから仕事に入ります。
ところが、その日に限ってネットが接続しないのです。
私は頭に血が上ってしまい、ネットで調べると、PCをクリーニングし最適化す
るソフトがあるというので、それに飛びついてしまったのです。
ネット上の画面でカード決済した後、プロバイダーへ連絡を入れますと、
「こちらのせいで不具合が生じています。 復旧まで暫くお時間を下さい」と
云われ、私は接続不良はプロバイダー側に原因があったと知りました。
対応は早く、その日の内に接続は回復しました。
私はプロバイダーに連絡すれば直ぐに回復したのに、私の錯誤(このソフト
を買わないと接続は回復しないと誤認して)により不要なソフトを買っていた
のです。
そう云えば、電子消費者契約法で規定する「最終確認画面」の表示がなく、
かなり雑なサイトでした。
売主のサポート窓口に何度電話しても繋がりません。
こうなったら、JCBに事情を説明して本契約の無効、取消を認めて貰うしか
ありません。
JCBに電話して事情を説明しますと、国際業務部カスタマーサポートグル
ープに繋いでくれて、担当のNさんから電話を貰いました。
Nさんは「本契約に関する資料(契約内容が書かれた書面、及びキャンセル
が出来る旨を記した書面を送って下さい。 売主とキャンセルの交渉をします。
キャンセルが成立したら返金日をご連絡します」と約束してくれました。
JCBのNさんの対応は、これまでのJCBのイメージを一新するものでした。
私が内容証明業務を始めた頃は、既に支払停止の抗弁は割賦販売法
で規定されていたものの、クレジット会社の対応は冷たいものでした。
弁護士の中にも消費者問題と熱心に取組む人は余りいませんでした。
時代が知らない内に変わっていました。
もう消費者が泣き寝入りをする時代ではなくなり、熱意を持って理不尽さ
を訴えていけば、助けてくれる人が現れる時代になったのです。
