子孫への最高の贈り物
〜巻物家系図を残しませんか 第24号
平成17年11月17日発行
今回の目次
□ 団塊の世代とその親達
□ 生前相続の勧め
□ 団塊の世代とその親達
横須賀地方では、サザンカという白い花が盛りです。
サザンカは垣根に植える木ですが、日照時間が短くなる秋に咲き始めます。
秋色が濃い物寂しい季節の中で、ひとり純白の花を沢山咲かせて
いる不思議な花木です。
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さて、今日は少し回顧的に団塊の世代とその親達のことを書きます。
今親達のほとんどは、もう80歳以上のはずです。
そして、ここ10年で大半の親達がなくなっているはずです。
私ごとになって恐縮ですが、10月に母親がなくなりました。行年78歳です。
多分、団塊の世代の親としては最も若い方でしょう。
結婚したのが19歳だったからです。
終戦直後のこの時期は、これが平均だったようです。
私が生れたのが昭和23年、母が21歳の時でした。
軽い認知症がありましたが、世話といえばここ1年間食事の仕度をしたくらいです。
死因は心不全でした。寝ている時の午前1時頃、心臓が停止したのです。
ほとんど老衰と言っていい、誰の迷惑も掛けない理想的な死に方で、
感謝の念に耐えません。
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団塊の世代の親達というのは、戦後の経済成長を支えた世代です。
今の我々には現在の豊かさがこれで当り前という感じですが、
戦後まもなくの頃から見れば夢のような豊かさです。
この豊かさを築いたのは親達なのであり、
団塊の世代というのはそれを引継いでいるに過ぎません。
実際、親から不動産など資産を相続した団塊の世代も少なくないはずです。
親達のことを思いますと、兎に角がむしゃらだったという気がします。
父は仕事が趣味だった。やればやるほど会社は伸びるし、
給料も地位も上がるという時代だったので、仕事が面白くないわけがないのです。
会社人間なんて薄っぺらなものではない。仕事が人生そのものなのである。
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しかし、今はもうそんな時代ではない。
その意味で共通の目標を失い、空虚なのである。
親の世代はせっかく資産を残してくれているのです。
その資産を有効に活用して、何か精神的に内容の濃い文化を、
今度は我々が築きたいものです。
□ 生前相続の勧め
まだ親が存命中という人には、
相続時清算課税制度の検討をお勧め致します。
この特例の適用期間は、平成17年12月31日までなのです。
この制度は、贈与にも拘わらず、贈与税の課税水準をぐんと高く設定して、
要するに生前贈与を促進させようというものです。
具体的にいうと、65歳以上の親から20歳以上の子に生前贈与されることを条件に、
基礎控除額2500万円(累計額)を超えない限り、非課税となります。
また、2500万円を超えた場合でも、超過額に対する課税は一律20%です。
なお、住宅取得資金に限っては、3500万円まで非課税となり、
親は65歳未満でも構いません。
通常の贈与ですと、110万円を越えると課税対象になります。
親子間の贈与で、先の条件にあっていれば、もの凄いメリットがあります。
本年12月31日までに贈与契約を締結すれば、適用があります。
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