子孫への最高の贈り物 
      〜巻物家系図を残しませんか
 
 
 第11号
              平成16年6月15日発行

           今回の目次
        □ 欧米人は、なぜサムライが好きか?
        □ 大正は遠くなりにけり



  □ 欧米人は、なぜサムライが好きか?

 横須賀地方も梅雨の晴れ間で、久しぶりに気持ちのいい青空です。

 さて今年は、日本海海戦から100年目だそうです。
三笠公園の岸に半永久的に繋留されている戦艦三笠の前を通ったら、
そんな垂れ幕が掛かってました。
 この戦艦三笠は、いうまでもなく本物です。
今のイージス艦よりもまだ小さい戦艦ですが、主砲には堂々たるものがあります。
世界の海戦史上にもないような、
パーフェクトゲームをやってしまった日本艦隊の旗艦ということで、
保存されているわけです。
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 この頃が、明治という時代のピークだったのでしょう。
大国ロシアに奇跡的に勝ったということで、
その後の歩みがまことに狂ったようになってしまったことは、ご承知の通りです。
 日露戦争そのものが、薄氷の戦いでした。日本は弾丸を使い果たしており、
もしアメリカが調停に入ってくれず、戦争が続いていたとしたら、
恐らく立場は逆転していたはずです。
その意味で、アメリカは恩人なのです。

 調停を買って出てくれたセオドル・ルーズベルトという大統領には、
嘘のような本当の話があります。
 新渡戸稲造の『武士道』を読んで、
すっかり日本人の武士道に感服し、閣僚全員に本を配布して、
日本人種を滅亡から救わねばならないと説いたというのです。

 最近では、映画「ラスト・サムライ」の監督も、この本を貪るように読んだといいます。
一体『武士道』の何が、これほどまでに欧米人を感動させるのか・・・・。
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 武士道には、欧米人が失って久しい騎士道精神に通じるものがあって、
アイデンティティーを見出すからではないか。
つまり、武士道というのは、決して日本独自のものではなくて、
人類に共通する精神なのです。

 そして、欧米ではもはや顧みられなくなっているのに、
日本人にはまだ生きているらしいということで、
畏敬の目で見るようになったのはないか・・・・。

 ヨーロッパには、明治の初め頃からジャポニズムの伝統があります。
日本の浮世絵が、ヨーロッパの印象派に色濃い影響を残したのは事実です。
明治以降に日本が一方的にヨーロッパから文化を移入したのではなくて、
交流は双方向的であったのです。

 そおいう双方向性の中で、欧米人は日本文化のエキスを、
『武士道』に見出したのではないかというのが、私の考えです。


   □ 大正は遠くなりにけり

 明治生まれの人に、まず会うことはなくなりました。
今80代の人は、みんな大正生まれです。
この世代は、大正デモクラシーという割といい時代に育って、
10代から20代に暗く重い昭和という時代を経験しています。

 この世代からは多くの戦死者を出しましたが、生き残った人達は、
戦後に遮二無二に働いて戦前とは比べものにならない経済大国を築き、
かなりの資産を残してくれています。

 今の日本は長い不況にもがき、これだけ失業率が高くても、
1929年の世界恐慌の時のような様子が見られないというのも、
若い世代がこれら親の世代の恩恵を受けているということも
あるのでしょう。

 日本は、戦前の持たざる国から、持てる国になりました。
大正生まれの人たちが残した膨大な財産は、
やがて相続により子孫へ承継されます。

 遺産相続のお手伝いをしながら、
日本の波乱に満ちた昭和史を想うこの頃です。

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