子孫への最高の贈り物 
      〜巻物家系図を残しませんか
 
 
 第4号
             平成15年10月14日発行

           今回の目次
        □ もし戸籍制度がなかったとしたら・・・・
        □ 事務所便り



 □ もし戸籍制度がなかったとしたら・・・・
   
 
ここずっと先祖信仰とか、仏教とか家系図の文化的背景について、
自分流に書いて来ました。
 今日から少し実務的なことを書きます。
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 家系図を作るのに、絶対不可欠な調査は戸籍調査です。
まず、自分の戸籍のみならず、既になくなっている先祖の戸籍を
全部収集することからスタートします。
 実は、この戸籍の収集が結構煩瑣なのです。

 戸籍の情報は最も重要な個人情報ということで、
政府は漏洩に非常に神経を尖らせています。
 現在、戸籍を取れるのは、本人と配偶者と本人の直系に限られるはずです。
この結果、傍系の人が親戚の戸籍を取るには、
行政書士か弁護士に依頼するしかありません。

 次に、明治以来戸籍の改製が何度かある為、
改製前の戸籍(改製原戸籍といいます)も取らねばなりません。
 その改製が実際になされた時期が役所によって違ったりして、
請求事務を余計煩雑にしているのです。
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 さて、戸籍制度とはそもそも何なのでしょう・・・・。
それについては、本メルマガを発行する前に、
メルマガの姉妹編 『行政書士もぐもぐ.....自分流情報発信』で書きました。
   [行政書士もぐもぐ...自分流情報発信] バックナンバー

 多分、本メルマガの読者はお読みになっておられないでしょうから、
それを以下で一部引用することに致しました。
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 そもそも戸籍というものがなかったとしたら、
家系図はどうやって作るのだろうと、思ってしまいます。
 遺産相続にしても、家族関係にしても、国籍関係にしても、
その実務は、戸籍制度の上に成り立っています。

 戸籍謄本等を入手さえすれは゛、実務は非常に迅速に進んで行きます。
その意味では、こんな便利な制度もないのではと、私は思うのです・・・・・・。
 
 最近知った話ですが、この戸籍制度がある国というのが、
日本、韓国、台湾だけなのだそうです。いや、これは全く意外でした。
 戸籍制度もまた、明治になって輸入したヨーロッパの制度なのだろうという、
勝手な思い込みがあったのです。
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 じゃ、ヨーロッパでは、結婚しても届出はしないのだろうか・・・・・・。
  
 入管関係手続きの実務研修を受けていて、ヨーロッパ事情が少し分かりました。
教会が市役所のような役目を、果たしているというのです。
 挙式した祖国の教会で婚姻証明書を作成してもらい、
原本を大事に持って来て、在留資格審査の資料として入管に提出するそうです。

 もっとも、届出を全然しないというわけではありません。
出生、結婚、死亡といった事件別の登録や、個人単位とか
家族単位の登録は、あるようです。
 しかし、それも身分関係を公証するものではなく、
その点で日本の戸籍とは、大きく違っているのです。
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 なぜ、ヨーロッパはそうなのだろうか。
多分、歴史的・思想的な背景が裏にあるんでしょう・・・・・・。
 身分関係といった至極個人的な情報は、
国家に握らせるべきではないとかいった・・・・。
 
 ヨーロッパで探偵社が活発な理由も、なんとなく想像出来るというものです。
つまり、ヨーロッパには戸籍という便利なものがないから、
結局身分関係を調べるにも、
探偵社に高額の報酬を支払って依頼するしか方法がないのです。

 相続人の確定など、日本なら戸籍・除籍謄本・原戸籍などを取れば
直ぐ出来てしまうのに、
ヨーロッパではやっぱり、探偵社にいちいち頼むのだろうかと思ってしまいます。
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 結局、戸籍制度って便利な制度だと、私は思います。
「日本の常識は、世界の非常識」なんてよく聞きますが、
現在の戸籍制度も果たして、本当にそうなのでしょうか・・・・・。
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 少し、歴史的なことに触れます。
戸籍制度が出来たのは、憲法や民法なんかよりずっと早いのです。
 1871年に、もう出来ています。
 これが、有名な壬申( じんしん)戸籍です。

 今と違い戸主中心の戸籍で、やがて旧民法が出来ると、
「家」制度の根幹を成しました。
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 しかし、この壬申戸籍には、戦後になって大問題となる記載がありました。
「エタ」(被差別部落出身)という、身分差別の記載があつたのです。
 
 壬申戸籍は、戦後も除籍・原戸籍として役所に保管されていましたが、
1970年4月から遂に永久封印となりました。各役所で一斉にダンボールに詰められ、
法務局の倉庫に送られたのです。
 そして、今でも歴史家が歴史資料として見たいと請求しても、許可しないそうです。
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 現在の戸籍制度は、この壬申戸籍と比べると似て非なるものです。
筆頭者も本籍もただのインデックスですし、出生地の記載も市区町村までです。
編成も「家」単位から、夫婦と子の二代までになりました。
 除籍・原戸籍の差別記載は、すべて塗抹されています。
 
 個人情報の保護という観点でも、戸籍・除籍簿の閲覧は何人も禁止です。
また謄本・抄本の請求も本人か配偶者か本人の直系に制限して、
戸籍の個人情報が、差別その他に利用されないよう窓口で、
厳しいガードを掛けているのです。


  □ 事務所便り

 当事務所のホームページを開設したのが、5月上旬。
その後、遺産相続や資本金1円会社の設立のページを追加したり、
メルマガも3つ発行しましたが、アクセス数は3ケ月経ってやっと1000でした。
 無理もありません。グーグルで検索して見ると、
ホームページのタイトルが、無題となっているではないですか・・・。

 ソフトは、IBMホームページ・ビルダー7ですが、
これを使うと無題としか出ないことが分りました。
 某SEOの技術者から有難いご指導を受ける機会があり、
8月に入ってやっとHTMLの修正を行いました。

 同時に、SEO(検索エンジン最適化)の伝授を受けました。
8月はこのSEOに従って、ホームページのリニューアルに取り組み、
9月上旬にアップロードしました。
 最近のグーグルの反応は意外と早く、
現在月1000のアクセス数になっています。
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 私にとって8月が、インターネット元年です。
相談メールは時々入りますが、スタートダッシュなんて夢のまた夢です。
 今年はインターネット・ショッピングの元年になると、予言する人もいます。

 行政書士の仕事が、もう少し世の中に知られて、
法的サービスが受けたくても受けられず、
泣寝入りをしている不幸な人の一助になればという願いから、
私は法律的な情報を発信し続けています。

 悪徳商法の被害に遭われクーリング・オフの内容証明郵便を出したい方、
契約の中途解約したい方、マンションの賃料値下げを要求したい方、
多重債務を解決したい方その他何でも構いません。

 今そんなに忙しくありませんから、1件1件丁寧に対応することが出来ます。
メールで何度でもやり取りして、解決まで全力で支援致します。
 どうぞ、ご気軽に街の法律家行政書士を、もっともっと活用して下さい。

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