ISDN、ADSL、光ファイバー、IP電話について
ISDN
Integrated Services Digital Networkの略。国際標準規格で世界共通の名称。
NTTが1988年からサービスを開始し、「INSネット64 (個人・事業者対象)」、
「INS1500 (法人対象、光ファイバーを敷設)」の2種類を販売している。
[特徴]
・
ISDNでは、1回線が電話2回線分に相当するので、2ヶ所と通信が可能。
電話とインターネットを同時に利用出来る。
・ ISDN通信回線( デジタル伝送方式 )を使用し、デジタル信号のまま
送受信する為、高品質でノイズの影響を受け難い。伝送速度は、アナログの2倍以上。
なお、従来のアナログ通信回線(アナログ伝送方式)では、信号の変換が必要。
[デジタル信号→モデムでアナログに→ 回線 →モデムでデジタルに→ パソコン]
・ アナログ回線を2本使っている場合には、NTT基本料金が割安になる。
ISDN 2,830円、 アナログ回線2本分 4,280円
・ DSU内臓のAT(ターミナルアダプター)を設置するが、「
フレッツISDN(24時間使い放題)」を利用すれば、通信料を月額2,800円に固定出来る。
※ ただし、プロバイダーとの契約が必要。
加入電話からの変更なら、工事費2,800円とAT代14,000円のみで済む。
室内配線工事をする場合は、7,600円の工事費が掛かる。施設設置負担金は要らない。
ADSL
Asymmetric Disital
Subsucriber Lineの略。非対称デジタル加入線と訳され、
ダウンロードの通信速度がアップロードの通信速度より早い。
従来のアナログ回線の使っていなかった帯域を使って伝送する広帯域(
ブロードバンド、BB )通信である。
[特徴]
・
インターネットと電話の同時利用が可能である。高速伝送が可能であるが、
ノイズの影響が受けやすく、また速度も電話局からの距離に影響される。
・ ヤフーBBその他何社かがADSLサービス(ただし提供エリア内で)を提供しており、
会社を選んで契約を結ぶ。
・ ADSLモデムを設置が必要。モデムは、契約した会社からレンタルされる。
パソコンとはLANケーブルで繋ぐ為、内臓されていない場合には、パソコン
の取り口をLANボードという部品を購入して交換する必要である。
モジュラージャックが1つの場合には、スプリッターを取り付けて、
そこから電話とモデムの2本線に分離する。
・
月額料金は、ヤフーBBの50Mで4,206円、8Mで3,366円。
※ 当事務所の場合の例・・・・[平成17年8月の請求額]
ヤフーBB・・・ADSL8Mサービス 1,039円、ISPサービス 1,354円、
モデムレンタル料 724円、BBセキュリティ336円、
NTT回線使用料165円、BBフォン国内通話料 427円、
BBフォン携帯通話料183円、 計4,228円(消費税込)
NTT基本料金 1,627円、パワードコムマイライン通話料 997円、
合計6,852円
光ファイバー
Optical Fiberの訳。 ケーブルの素材は、ガラス又はプラスチック。
[特徴]
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電気信号をレーザー光にして変換して伝送する為、信号の減衰が少なく、
光ファイバーを多量に束ねても干渉せず、高速伝送が可能。
アップ、ダウンとも同じ速度で、動画やCDの伝送に威力。
・
シングルモード光ファイバーとマルチモード光ファイバーの2種類がある。
前者は都市間の長距離通信やインターネットの基幹ネットワークに使用し、
後者はLANケーブルやAV機器のデジタル入出力ケーブルに使用されている。
・
回線サービス事業者は、次の3つのタイプに分けられる。
NTTの光ファイバー網を使った事業者、有線放送のケーブル網を使った事業者、
電力会社による送電線網を使った事業者
なお、KDDIやヤフーはNTTから光ファイバー網を借りて使用し、
各利用者までの引き込み工事を担当している事業者である。
NTTのFTTH ( Fiber To The Homeの略 )は、NTTの光ファイバー網から
各家庭まで直接接続するサービスを提供している。
高速通信環境が実現出来るが、ADSLより割高で、導入を無理に急ぐ必要はない。
IP電話
IPは、Internet Protocolの略。プロバイダー各社のIP網を利用して、
電話サービスを提供する。
[特徴]
・
同じIP電話を利用しているユーザー間の通話料金は、無料である。
例えば、ヤフーのBBフォンとBBフォン間。
また、一般加入電話や携帯電話に電話を掛けた場合でも、
距離に関係なく一律の低料金( 国内一律3分8.4円 )である為、
国内外共に電話料金の削減が実現する。例 BBフォン アメリカ 3分7.99円
ただし、110、119番などについては、一般加入電話からの発信となる。
・
IP電話対応機能付き機器(アダプタ、ルータ、2万円程度)を設置すれば、
これまでの電話機がそのまま使える。
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行政書士 田中 明事務所