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    < エッセー> 情報商人って何?



  情報商人という言葉が、最近目立ちます。  情報を本やビデオとかセミナーなどにま
とめてインターネットを通じて販売している人のことです。  そんな商材は昔からあった
わけですが、インターネツトで売るというところが新しいのです。 インターネットでの買い
物に抵抗感がなくなって来たことと深い関係があります。
  本を売って情報商人が手にする利益は、印税ではありません。  本の定価がそのま
ま利益になるのです。   ですから、本の制作に50万円掛かったとしても1200円で500
冊売れれは元が取れ、全部で千冊売れたとしたら60万円が手元に残るということです。
もし、出版社を通して同じ本を売ったとしたらどうでしょう。 印税が10%として12万円しか
手に入りません。  つまり、インターネットによる販売の方が、5倍も収益性が高いので
す。
  そもそも、千冊程度しか売れない本など出版してくれるところなんかないでしょう。 
しかし、インターネット販売なら千冊程度でも採算が合うのです。  これは、非常に革命
的なことです。  本を一度も書いたことのない素人でもこれは面白いという情報を持って
いたら本にして売ることが可能になったのです。   キーポイントは人が面白いと思う情
報があるかどうかです。
  近時では、イーターネットに関するマーケティングに関心が集まっています。  つまり、
インターネットをどう使えば儲けられるかという情報が非常に受けています。  それはそ
うです。 これこそ誰もが知りたいと思う情報だからです。  そおいうことでインターネット
上では1年前までは本も書いたことがないという人が堂々と本を書いて売っています。
  私もこの度アマゾンを通じてこの手の本を3冊購入しました。  さて、これからが読後
の感想です。   この手の本には、共通したものがありました。 文章がこれでもかとい
うくらい平易です。
  そして、自分の成功談を懇切丁寧に書いています。  自分は初め全くの素人で金も
なかったがこんな風に工夫してやったら1年後の現在はこうなったという経緯を素直に語
っています。   とにかく難しいことは少しも書いていませんから、誰でもやれそうな気が
して来るし、真似をしてやれば同じように成功するに違いないという気にさせられます。
  これを一種の酔いというのでしょうか・・・・。  とにかく読んでいて気持ちがいいのです。
実際にやって見て成功したのですから嘘ではないのでしょう。  しかし、どうなのでしょう。
同じようにやっても同じようになるとは限らないのではないか。  それはそうでしょう。
個性や能力が違うのですからそう考えるのが常識というものです。  そおいう常識が働
く結果、ノウハウ本を真似て実践する人というのは実際はそう多くないとも聞きます。
  彼らの利益はいわば創業者利益というべきもので、後追いしても彼ら以上の利益は無
理と考えるのがむしろ自然だからでしょう。
  とはいえ、彼らのノウハウに何かをプラスしてやって見るという方法もあるのです。
それがなかったら進歩もないでしょう。  折角素晴らしい人たちがインターネツトという荒
野に道を切り拓いてくれたのです。   自分なりにプラスすべき何かを早く見付けて彼ら
より早いスピードで走れればやがて彼らに追いつき、そして追い抜けるかもしれないと思
った次第です。



                  行政書士田中 明事務所