トップ >     エッセー 題目    サイトマップ

   
    < エッセー> マーフィーの成功法則



 マーフィーという人はキリスト教の牧師ですが、聖書の言葉を解釈して現代人に適っ
た成功法則を導き出し落込んだ時に読むと大変元気になる本を書いています。
マーフィーはアメリカのニューソートという思想の系譜に属します。   ニューソートは
処女懐胎とか再臨とかキリスト教正統派の教義を非合理として認めません。 要する
に宗教色が薄く、潜在意識を重視する現代の心理学に近いのです。
 現代は自己実現こそ最大の幸福とされる時代です。
マーフィーの成功法則はこの自己実現を可能にする心の法則を提示しており、現代人
の誰でも違和感なく入っていける思想なのです。
                     
 マーフィーの本を読むと聖書にこんな言葉あったのかと思います。  その言葉のどれ
もが大変心に染み渡って来るものです。
例えば、
「私は羊たちに生活を得させ、そしてそれを豊かに得させるために来たのである」
                                         (ヨハネ伝)
「もしも貴方が信じるならば、どんな事でも可能になる」(マルコ伝)

「あなた方の内、知恵に不足している者があるならば、その人は咎めもせず惜しみなく
全ての人に与える神に願い求めるがよい。そうすれば与えられるであろう」
                                   (ヤコブの手紙)

  マーフィーの本を読むと何時も心が明るくなるのを感じます。  この精神安定剤の
ような効用は一体どこから来るのでしょう。  これが宗教なのです。  祈りが神に届
いて、神がこの明るい気分もたらしてくれたのです。
 マーフィーは人間を神の本質が個別的に具体化された存在と考えます。  人間は
神が創造したのであるから神の本質を分有しており、神と通じる無限の宝庫が心の
潜在意識の中にあるのだと考えるのです。
 だから、人間は神に感謝し豊かな生活を心に描いていつも祈っていれば、無限の
宝庫から自然に素晴しいアイデアや知恵が下りて来て助けてくれるというのです。
 マーフィーは「人が作った様式とか手順とか、とにかく人によって作りだされたあらゆ
るものは、まず初めに人の考えの中に思い浮んだことから始まったのです」と云います。  
その通りだと思います。   マーフィーの思想はこの当たり前の事実を、キリスト教的
に表現すればこうなるというだけなのです。
 「神は今、私が必要としているすべてのものを補ってくれる」と唱えることを習慣
にして、豊かになりたいものです。




                  行政書士田中 明事務所